令和3年度 産業洗浄技能検定が始まりました。


公益社団法人 日本洗浄技能開発協会主催の国家試験が今年も始まりました。

福博の街の夏の到来を告げるイベントと言えば「博多祇園山笠」が有名ですが、今夏は残念ながらコロナ禍により中止となってしまいました。

弊社は九州地区の試験会場となっております故、この試験が始まると「梅雨明け!夏の到来!」となり、熱中症対策により尽力するのが例年の運びです。

今年の日程は、7月14日~16日の3日間となっております。

高圧水の魔術師となるには2つの種目、下水道本管の高圧洗浄車清掃と熱交換器洗浄・鋼板剥離の試験が必須です

 

先ずは下水道本管清掃の実地試験を紹介します。

地中に隠れた下水道管渠を清掃しておりますので、初めて見る方は「何をしてる?」と疑問に思われることと思います。

 

 

高圧洗浄車が駐車している方が下流側となります。

試験官の真剣な眼差しに、受験者も緊張している様です。

↓ こちらは上流側です。

1.下流側マンホールから管内へ洗浄ノズルを挿入します。

2.ノズルから噴射する水の推進力によって管内を洗いながら、上流マンホール目掛けて管内を突き進みます。

3.上流マンホールに到達したらノズルを巻き戻し、管内の堆積物を噴射と負圧を利用して下流マンホールへ引き出します。

勿論、作業の前後には安全確認を確実に指差し呼称しなければ失格となってしまいます。

 

 

 

なお、このメカニズムを利用して「蓋付U字側溝」の清掃もできるのです!

側溝に土砂が堆積して流れが悪い、閉塞して雨天時に溢水して困る!などお悩みでしたら、弊社下水道部(TEL 092-611-5237)までお問合わせ下さい。

➡  詳しくは弊社公式サイト「清掃・浚渫」をご参照ください。

 

 

 

 

次は熱交換器洗浄と鋼板についた汚れの剥離を紹介します。

日陰とは言え 30度超の高温多湿の中、シールド付ヘルメットと合羽を着用し試験に挑みます。

制限時間が定められている中、1本1本しっかり確実に洗浄します。

引続き、鋼板についた汚れを洗浄ガンで(仮想条件としてフィルムが貼り付けてあります)除去を行います。

 

 

いかがでしたか? 生命の維持以外にもあらゆる活動に必要不可欠な水は、使い方しだいでは多種多様な威力を発揮します。

高圧で使う訳ですから、一歩間違えれば大惨事になってしまいます。

これが国家試験の対象となる所以なのです。

灼熱の日差しが降り注ぐ中、今日も試験は行われます。

空も入道雲がもくもくと立ち上がり、夏の様相となってます。

受験者の皆さまはじめ、試験官・補助員の皆さまも熱中症にはくれぐれも気をつけて下さい。

今日も一日、ご安全に!